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2025
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第二章 冒険への誘い
気づけば、カレーに魅せられて、もう30年近くになります。
でも、そもそものきっかけを思い出してみると、「偶然」だったとしか言いようがないんですよね。
もともと食に強いこだわりがあったわけでもなくて。
料理の学校に通ったこともなければ、家で凝った料理を作るタイプでもなかった。
だから今、飲食の世界に30年以上も関わってる自分が、一番びっくりしてるくらいなんです。
高校を出た後、一応は就職したんですけど……まぁ、長続きしなかったですね。
音楽が好きだったから、バンド仲間とスタジオ入ったりして、それなりに楽しく過ごしてましたけど、
夢中になって突き進むようなタイプでもなくて、当時は完全にフリーター生活。
そんなある日、健康診断で「肝臓の数値がかなり悪い」って言われて、
えっ!?って感じで、そのまま入院することになったんです。
体は動けるのに、ベッドで安静にしろって言われて。
まぁ、これが退屈で仕方ない。
でも、そこで出会ったのが「読書」でした。
その中でも、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という本。
これに、もうガツンとやられたんです。
たとえば「コカ・コーラ」って、あんな世界中で知られてる飲み物なのに、
最初はたった一人の青年のアイディアから始まったって知って、なんかワクワクしたんですよ。
「え? ひらめきって、形になるんだ?」
「オレにだって、何かできるんじゃないか?」って、
急に未来が明るく見えてきたんです。
そこから、自分なりに人生プランを考えてみたんですよ。
何をやりたいのか、どう生きていきたいのか。
そのとき心の中から出てきた答えが――
「オレ、店をやりたい」だったんです。
もちろん、最初から「カレー屋」って決まってたわけじゃないですよ。
でも、「自分の場所を持って、自分の想いをカタチにしたい」って気持ちがどんどん強くなっていったんです。
当時の僕は、ふたつのルールを自分に決めました。
ひとつは、「22歳のときにやっている仕事を、天職にする」。
もうひとつは、「25歳のときに付き合っている彼女と、結婚する」。
なんでそんな決め方をしたかっていうと、
このままだと、ずっと迷ってばかりの人生になりそうな気がしたから。
だったら、先に“自分の軸”を決めちゃおうと思ったんです。
22歳までに、いろんな仕事を経験してみて、
その時点で「これだ!」って思った仕事に命をかけよう、と。
そして、25歳のときに隣にいる人を「運命の人」として、大事にしていこう、と。
今思えば、だいぶ大胆な宣言だったけど、
このふたつ――ちゃんと有言実行することになりました。
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