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11
2025
18
第三話 人生を変えた出会い

■人生を変えた出会い
— ひと口で人生のルールが変わった日 —**
カレー人としての私の人生。
そのすべての始まりは、ただの“一皿のカレー”との出会いでした。
それは若い頃、まだ将来のことなんて何も決められず、
なんとなく「好きなことをして過ごせればいいや」と、
どこか曖昧な気持ちで過ごしていた時期のことでした。
友人に勧められて行った、ある名店。
その店で出てきた“欧風カレー”との出会いが、
私の人生を大きく変えることになります。
■ ひと口目の衝撃が、今でも忘れられない
スプーンでひとすくいして口に運んだ瞬間、
それまで食べてきたカレーとまったく違う世界が広がりました。
深く豊かな香り。
重なり合うように広がるコク。
ゆっくりとほどけていくような奥行きのある味わい。
そして何より、
「時間」という目に見えない要素が、
じんわりと“説得力”になって伝わってきたのです。
私は料理で初めて、
“作った人の思い”を味わったような気がしました。
ただの食事ではなく、
職人が積み重ねてきた努力、葛藤、情熱が、
ひと皿の中に込められていることを感じた瞬間でした。
その時、胸の中で
カチッ と何かが噛み合うような音がしたんです。
「こんなに美味しいカレーがあったのか⁈」
その一瞬の感覚が、
進む道を静かに、でも確実に方向づけてくれました。
■ カレーは“奇跡の料理”だと思った
その日から、私はカレーという料理に魅せられていきました。
カレーは子どもからお年寄りまで誰もが知っている料理。
家庭の味でもあり、思い出の味でもあり、
国や文化を超えて人をつなぐ料理でもあります。
こんな料理、他にはなかなかありません。
誰かの人生の節目に寄り添えたり、
親しい人と食べることで絆が深まったり、
家族の時間をつくるきっかけになったり。
そう考えた時、
「カレーには未来を変える力がある」
と本気で思ったんです。
そしてその瞬間から、
“カレーを極める” という道が静かに始まりました。
■ 修行時代は、決して華やかではなかった
カレーに人生を賭けると決めたものの、
最初から順調にいくなんてことはありませんでした。
まずは、カレーのレシピは社員にも秘密にでした。
お店では一日2食まかないで「カレー」食べて、休みの日には見よう見真似でカレー作り
毎日行列ができる人気店でした。
朝9時に仕込みから入って、夜10時の閉店まで
常にフル稼働で体力勝負
大変でしたが、それでも、やめたいと思ったことはありませんでした。
理由はシンプルです。
あの日の一皿を超えたい。
あんな風に、誰かの心に届く料理をつくりたい。
その思いだけが、
私を前に進ませ続けました。
■ やがて、運命のような“再会”が訪れた
修行生活の3年の月日が経ち、少しずつ自分の味が形になってきた頃、
母親の故郷である九州・宮崎の親戚から声がかかりました。
「こちらでカレー屋をやってみないか?」
この誘いが、
のちに私が“3281番地”で自分の味を完成させるきっかけになり、
店名「Jam3281」へとつながっていきます。
まるで導かれたように、
人生が次のステージへ進んでいく感覚でした。。
■ あの時、カレーと出会っていなければ…
もし、あの日あの店でカレーを食べていなければ——
今の私はいません。
ふじみ野で店を持つこともなかったかもしれません。
娘の「パパのカレーは世界一」という言葉を聞くことも、
26年の味を積み重ねることも、
地域の皆さんと出会うこともなかったでしょう。
だから私は今も、
カレーは人生を変える料理だ
と信じています。
そして、誰かの人生をそっと支えるような一皿を、
これからもつくり続けたいと思っています。
■ 次回のお話
ふじみ野という街と共に歩んできた26年。
たくさんの出会いがあり、
涙が出るほど励まされた日もあり、
街と店が互いに育ち合ってきた物語をお届けします。
ぜひ、続きも読んでいただけたら嬉しいです。
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